日食観測の注意

安全に充分配慮して日食観測を!

太陽の光はひじょうに強く、日食の観察には危険が伴います。
太陽をじかに見つめてしまったり、誤った方法で観察を行うことはたいへん危険で、日食網膜症(※1)と呼ばれる目の障害につながります。
もっとも危険の少ない観察方法は、ピンホール効果の原理で投影された太陽の形を見る方法です。これは直接太陽に目を向けることなく観察することができます。直接太陽を見上げる観察を行う場合は、日食観察グラス(※2)を正しく使用することがきわめて重要です。いずれの方法でも適切な指導の下での実施が必須です。
 また、日食の始まりは午前6時台、終わりは午前9時前後ですが、太陽がリング状に見える最も注目の時間帯は、午前7 時半ころで、朝の通学・通勤時間と重なります。途中の道路上などで興味の赴くままに見上げてしまうと、目を傷めるおそれがあるだけでなく、交通事故にあう可能性も高くなります。通学・通勤途中での観察は避けるよう、日食当日は登校にあたっての配慮など、安全に観察できる環境の検討も必要です。

※1 日食網膜症
不適切な方法による日食観察で起こる目の障害の総称。一過性で軽快する例から永続的な視力低下に至る例まであります。観察直後は異常がなくても、数時間後に目が痛む、視野の真ん中に影が生じる、ものがゆがんで見える、視力が低下するといった症状が出ることもあります。

※2 日食観察グラス
安全な日食観察(または太陽観察)をするために開発・製造された専用フィルター付きの器具類。製品名では「しゃ光板」「太陽めがね」「日食グラス」などと表記されますが、ここでは「日食観察グラス」とします。

ポイント
◉ 適切な観察方法を周知して、日食網膜症を防ぎましょう
◉ 朝の通学・通勤途中に観察しないよう、危険のない観察環境を検討しましょう



太陽を直接見てはいけません!

金環日食の最中も含め、どんなに太陽が欠けた状態でも、太陽をそのまま直視してはいけません。太陽の光はひじょうに強く、肉眼で直接見つめると、わずかな時間であっても目を傷めてしまう危険があります。
 また、日食観察グラスの代わりになると思われがちな、色つき下じき、すすを付けたガラス板、色ガラス、サングラスやファッション用グラス、ゴーグル、感光したカラーネガフィルム、カメラ用のND(減光)フィルター、重ねた偏光板などを用いることは、適切な減光が得られないことや、目には見えない有害な光線が目の奥に届いて網膜を傷つけてしまうおそれがあり、たいへん危険です。これらを日食観察グラスの代わりに用いて太陽を見ないようにしましょう。

日食観察グラスの例
持っているだけでは安全とは言えません。注意事項を守り正しい使い方をすることが大切です
日食観察グラスを使う
観察中に顔から外してはいけません。






















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